Lorwyn Block

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ローウィンはフォールン・エンパイアやオンスロートに続く、部族をテーマとしたブロックです。
ローウィンブロックはこれまでの慣例と異なり、大エキスパンション1つ+小エキスパンション1つからなる小ブロックが2つ連結した、合計4エキスパンションによる構成になっています。
2つ目の小ブロックは「シャドウムーア」「イーヴンタイド」と言う名称で、ローウィンの世界とリンクしているものの、ローウィンとは異なる独自のテーマを持っています。

スタンダードではローウィンブロック+シャドウムーアブロックをまとめて1ブロックとして扱いますが、ブロック毎のテーマが異なるのでこの解説では別々のブロックとして紹介していきます。(2chdにおけるブロックの扱いについては各主催者の判断によりますので、事前にお問い合わせ下さい。)

●ブロック特有のルール
●ブロックの特徴
●有名なカード

●ブロック特有のルール

ローウィンブロックに共通する特殊なルールは、以下の通りです。

・多相/Changeling

多相は特性定義能力で、「このオブジェクトはすべてのクリーチャー・タイプである」を意味します。特性定義能力であるため、どの領域であっても多相を持つカードはすべてのクリーチャー・タイプを持ちます。

・想起/Evoke

想起はクリーチャー・カードの持つ常在型能力で、「想起(X)」は「あなたはこのカードのマナ・コストを支払うのではなく、(X)を支払う事でこのカードをプレイしても良い。そうした場合、このカードが場に出たとき、これを生贄に捧げる。」を意味します。 このままでは殆ど意味を成さない能力ですが、想起を持つカードはすべて「場に出たとき」「場を離れたとき」に誘発する誘発型能力を有しており、想起能力を使う事で状況に応じてスペル感覚で使い捨てる事が出来るのです。

・覇権/Champion

覇権は「覇権(オブジェクト)」の書式で表現され、「このカードが場に出たとき、あなたはあなたがコントロールする他の(オブジェクト)を1つゲームから取り除いても良い。そうしない場合、このカードを生贄に捧げる。」「このカードが場を離れたとき、このカードによってゲームから取り除かれているカードをそのオーナーのコントロール下で場に戻す。」と言う2つの能力を意味します。 覇権を持つカードはどれも破格のコスト・パフォーマンスを有しており、単体のカードというよりはエンチャント(クリーチャー)に近いカードと言えるかもしれません。

・秘匿/Hideaway

秘匿は「このパーマネントはタップ状態で場に出る。」と「このパーマネントが場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを見る。それらのうち1枚をゲームから裏向きに取り除き、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。そのカードがゲームから取り除かれているかぎり、このパーマネントをコントロールしていたプレイヤーはそれを見てもよい。」を意味します。 秘匿を持つカードは2008年3月現在で5種類の土地のみであり、それぞれの土地が秘匿によって取り除いたカードをノーコストでプレイ出来る能力を有しています。

・徘徊/Prowl

徘徊はスタック上で機能する常在型能力です。「徘徊(X)」は「このターン、いずれかのプレイヤーに、ダメージを与えた段階でこの呪文のクリーチャー・タイプのいずれかを持っていた、あなたがコントロールする発生源による戦闘ダメージを与えていた場合、あなたはこの呪文のマナ・コストではなく[コスト]を支払ってもよい。」を意味します。 徘徊を持つカードは(例えクリーチャー・カードでなくとも)必ずクリーチャー・タイプを持っています。徘徊コストでプレイする場合はコストが軽かったり、あるいはオマケがついてきたりします。

・補強/Reinforce

補強は手札にある時にのみプレイ可能な起動型能力で、。「補強 N ―[コスト]/Reinforce N-[コスト]」とは「[コスト], このカードを捨てる:クリーチャー1体を対象とし、それの上に+1/+1カウンターをN個置く。」を意味します。 サイクリングや魂力の亜種と考えると分かりやすいかもしれません。

・族系/Kinship

族系はクリーチャーが持つある種の誘発型能力を総称した能力語で、「あなたのアップキープ開始時に、あなたはあなたのライブラリーの1番上のカードを見ても良い。そうした場合、あなたはそれを公開しても良い。あなたがこの方法でこのカードと同じクリーチャー・タイプを持つカードを公開した場合、〜する。」と言う能力を指します。

●ブロックの特徴

ローウィンブロックでは、過去に類を見ないほどクリーチャー・タイプが重要視されており、

・ロードシリーズ
部族がテーマであるローウィンブロックでは勿論各種族にロードが存在します。それらは全て構築での使用に耐えうるだけの十分な強さを持ち、種族デッキを構築する際の要となります。

・公開シリーズ
ローウィンでは手札から特定の種族カードを公開する事でコストを軽く出来るクリーチャー・カードが存在します。それらはどれも非常に強力で、2マナ2/1の青いマーフォークでありながら場に出たときにカードを1枚引けると言ったカードも存在します。

・各種族
ローウィンでは各色に種族が割り当てられています。

キスキン 白緑
マーフォーク 白青
フェアリー 青黒
ゴブリン 黒赤
巨人 赤白
エルフ 黒緑
ツリーフォーク 白黒緑
エレメンタル 各色(赤>他の色)

・プレインズウォーカー
ローウィンでは新たなカード・タイプとしてプレインズウォーカーが存在します。
プレインズウォーカーに関するルールは非常に多いため、ここでは簡単に説明するに留めます。より詳しいルールについては総合ルール212.9を参照して下さい。

プレインズウォーカーの画像はこちらになります。

1:プレインズウォーカーはパーマネント・カードです。
2:プレインズウォーカーはソーサリー・タイミングでのみプレイ可能です。
3:プレインズウォーカーの右下に書かれている数字は「忠誠心」を意味し、忠誠心に等しい数の忠誠カウンターが置かれた状態で場に出ます。
4:プレインズウォーカーはそれぞれ3種類の起動型能力を持ち、それらは全て自身の忠誠カウンターを増減させる事で1ターンに1度だけ、ソーサリー・タイミングでプレイする事が出来ます。
5:防御側プレイヤーがプレインズウォーカーをコントロールしている場合、攻撃側プレイヤーは攻撃クリーチャーの攻撃先として、攻撃クリーチャーそれぞれについてプレイヤーかプレインズウォーカーのいずれかを選びます。どちらを選んだ場合でも、ブロックの指定は通常通り行われます。
6:呪文や能力がプレイヤーにダメージを与える場合、その呪文や能力のコントローラーはそのダメージをそのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーに移し変える事が出来ます。
7:プレインズウォーカーにダメージが与えられる場合、代わりにその点数と同じ数の忠誠カウンターを取り除きます。
8:プレインズウォーカーの上に忠誠カウンターが無い場合、それは生贄に捧げられます。これは状況起因効果です。

●有名なカード

《皺だらけの主/Wizened Cenn》
(白)(白)
クリーチャー ? キスキン(Kithkin)・クレリック(Cleric) LRW, アンコモン
あなたがコントロールする他のキスキン(Kithkin)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
2/2

ローウィンに存在するロードの中でも唯一2マナのカードで、キスキンデッキにおける最重要カードの1つです。2マナのロードといえば《アトランティスの王/Lord of Atlantis》が有名ですが、同様のカードが白に存在すると言う事は非常に重要です。

《忘却の輪/Oblivion Ring》
(2)(白)
エンチャント LRW, コモン
忘却の輪が場に出たとき、他の土地ではないパーマネント1つを対象とし、それをゲームから取り除く。
忘却の輪が場を離れたとき、その取り除かれたカードをそのオーナーのコントロールの下で場に戻す。

非常に汎用性の高い除去カードで、土地を対象に出来ない事を除けば《名誉回復/Vindicate》に近い働きをします。

《目覚ましヒバリ/Reveillark》
(4)(白)
クリーチャー ? エレメンタル(Elemental)
飛行
目覚ましヒバリが場を離れたとき、あなたの墓地にあるパワーが2以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで対象とし、それらを場に戻す。
想起(5)(白)(あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことでプレイしてもよい。そうした場合、場に出たときにこれを生け贄に捧げる。)
4/3

想起を持つカードの中でもずば抜けたアドバンテージ力を持ち、スタンダードだけでなくレガシー環境においても使用されるほど強力なカードです。誘発条件が場を離れたときなので、バウンスやゲームから除外されたとしても誘発すると言うのが非常に強烈です。

《謎めいた命令/Cryptic Command》 (1)(青)(青)(青)
インスタント LRW, レア
以下の4つから2つを選ぶ。「呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」「パーマネント1つを対象とし、それをそのオーナーの手札に戻す。」「あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。」「カードを1枚引く。」

破格の汎用性を持つ、近年稀に見る程の超強力カウンターです。およそこのカードが無駄になる瞬間は存在せず、トリプルシンボルの4マナカードが許される全ての環境で使用されるであろうカードと言えます。

《熟考漂い/Mulldrifter》
(4)(青)
クリーチャー ? エレメンタル(Elemental)
飛行
熟考漂いが場に出たとき、カードを2枚引く。
想起(2)(青)(あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことでプレイしてもよい。そうした場合、場に出たときにこれを生け贄に捧げる。)
2/2

コモンでありながら非常に有用なCIP能力を持つカードです。 どのような使い方をしてもアドバンテージが取れるため、青いデッキにおいて広く使用されています。特に前述の《目覚ましヒバリ/Reveillark》との相性は特筆に価します。

《ウーナの末裔/Scion of Oona》
(2)(青)
クリーチャー ? フェアリー(Faerie)・兵士(Soldier) LRW, レア
瞬速
飛行
あなたがコントロールする他のフェアリー(Faerie)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他のフェアリーは被覆を持つ。(被覆を持つパーマネントは呪文や能力の対象にならない。)
1/1
Illus.Eric Fortune (83/301)

ロードの中で唯一の瞬速持ちであり、他の全てのフェアリーに被覆を与えるためカウンターのように使う事も出来るカードです。こちらもフェアリー・デッキの中核を担うカードであり、このカードの有無が勝敗に大きく影響します。

《思考囲い/Thoughtseize》
(黒)
ソーサリー LRW, レア
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中から土地ではないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたは2点のライフを失う。
Illus.Aleksi Briclot (145/301)

《強迫/Duress》を超えるハンデスカードが登場するなど誰が想像出来たでしょうか?2点のライフを失うデメリットもクリーチャーを落とせるメリットの前では無いに等しく、あらゆるフォーマットで多用されています。まさにローウィンのトップレアと言うべきカードです。

《不敬の命令/Profane Command》
(X)(黒)(黒)
ソーサリー LRW, レア
以下の4つから2つを選ぶ。「プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを失う。」「あなたの墓地にある、点数で見たマナ・コストがX以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを場に戻す。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-X/-Xの修整を受ける。」「最大X体までのクリーチャーを対象とする。それらはターン終了時まで畏怖を得る。」 Illus.Wayne England (135/301) 《謎めいた命令/Cryptic Command》が汎用性の究極だとすれば、こちらは爆発力の究極とでも言うべきカードです。一見すると非常に地味な4番目の能力ですが、これと1番目の能力を選択することで膠着した場から一気に勝利する事が可能になります。4つのモードがどれも非常に強力で、まさにエンドカードと言うにふさわしいカードと言えるでしょう。

《苦花/Bitterblossom》
(1)(黒)
部族・エンチャント ? フェアリー(Faerie)
あなたのアップキープの開始時に、あなたは1点のライフを失い、飛行を持つ黒の1/1のフェアリー(Faerie)・ならず者(Rogue)・クリーチャー・トークンを1体場に出す。

非常に強力なトークン生成装置です。ライフがリソースとして非常に「安い」ものであると言うのは皆さんもご承知かと思いますが、ライフ以外のリソースを一切要求せずに毎ターントークンを生成し続けるこのカードの強さは想像を絶するものがあります。

《タール火/Tarfire》
(赤)
部族・インスタント ? ゴブリン(Goblin) LRW, コモン
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。タール火はそれに2点のダメージを与える。
Illus.Omar Rayyan (194/301)

一見すると地味なカードですが、部族カードなので《タルモゴイフ/Tarmogoyf》との相性がよく、《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》等でサーチできます。デッキの脇を支えるいぶし銀と言った感じでしょうか。

《田舎の破壊者/Countryside Crusher》
(1)(赤)(赤)
クリーチャー ? 巨人(Giant)・戦士(Warrior) MOR, レア
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それが土地カードである場合、それをあなたの墓地に置き、この手順を繰り返す。
いずれかの土地カードが、いずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、田舎の破壊者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
3/3
Illus.Brian Snoddy (89/150)

ゲーム後半の土地ドローはいつでもガッカリするものですが、このカードはそんな心配を解消してくれます。その上そのたびに巨大化していくのですから文句なしに強力だと言えるでしょう。このカード自身の能力以外で墓地に土地が落ちた場合でもカウンターが乗るので、フェッチランド等との相性も抜群です。

《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
(2)(緑)(緑)
プレインズウォーカー ? ガラク(Garruk) LRW, レア
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1個場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
3
Illus.Aleksi Briclot (213/301)

最強のプレインズウォーカーであり、《思考囲い/Thoughtseize》と人気を二分するローウィンのトップレアでもあります。とにかく3つ全ての能力が非常に強力で、3/3トークンを生み出しているだけでゲームに勝てる場合もしばしばです。

《傲慢な完全者/Imperious Perfect》
(2)(緑)
クリーチャー ? エルフ(Elf)・戦士(Warrior) LRW, アンコモン
あなたがコントロールする他のエルフ(Elf)は+1/+1の修整を受ける。
(緑),(T):緑の1/1のエルフ・戦士(Warrior)クリーチャー・トークンを1個場に出す。
2/2
Illus.Scott M. Fischer (220/301)

ローウィンに存在する各種ロードの中でも《ウーナの末裔/Scion of Oona》と並んで最強のカードです。単純にロード能力だけでも強力なのに、毎ターン実質2/2のトークンを量産するのは意味不明としかいえません。このカードに対処する事が出来ない場合、勝利する事は非常に困難です。

《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》
(2)(緑)(緑)
クリーチャー ? 多相の戦士(Shapeshifter) MOR, レア
多相(このカードは、常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
プロテクション(黒)
(2)(緑)(緑):カメレオンの巨像はターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xは、そのパワーである。
4/4
Illus.Darrell Riche (116/150)

仮に多相が無かったとしても、このカードの強さは適正レベルをはるかに超えたものだと言えるでしょう。4マナ4/4プロ黒と言うだけでも十分すぎるほど強力なのに、4マナ払うたびにサイズが倍になるのでは対処できません。

《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
(黒)(緑)(白)
伝説のクリーチャー ? ツリーフォーク(Treefolk)・シャーマン(Shaman) LRW, レア
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5
Illus.Mark Zug (247/301)

設定上ではツリーフォークの長なのですが、そんな事とは無関係に単体での強さが異常なカードです。実質的に3マナ5/5デメリット無しであるこのカードは、スタンダードのみならずレガシー環境でも多用されています。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》との相性が良いのも忘れてはいけません。

《黒曜石の戦斧/Obsidian Battle-Axe》
(3)
部族・アーティファクト ? 戦士(Warrior)・装備品(Equipment) MOR, アンコモン
装備しているクリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに速攻を持つ。
戦士(Warrior)クリーチャーが場に出るたび、あなたは黒曜石の戦斧をそれにつけてもよい。
装備(3)
Illus.Jeff Easley (144/150)

モーニングタイドには特定の職業を持つクリーチャーにタダで装備出来る装備品が合計5枚存在しますが、これはその中でも最強の1枚です。パワー上昇+速攻と言うのは往年のFiresを彷彿とさせるものがあり、これをプレイした次のターンに《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》がこれを持って殴ってくる姿は悪夢としか言えないでしょう。

《変わり谷/Mutavault》
土地 MOR, レア
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(1):ターン終了時まで、変わり谷はすべてのクリーチャー・タイプを持つ2/2のクリーチャーになる。それは土地でもある。
Illus.Fred Fields (148/150)

あの《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》が帰ってきました。自身に対するパンプアップ能力は失ったものの、ローウィンにおける多相はそれ以上のメリットを有します。ミシュラランドの有用性はいまさら説明するまでもなく、まごう事なきモーニングタイドのトップレアだといえるでしょう。

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