Mirage Block

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 Mirageは、Ice Ageとは一変して南国のジャムーラ大陸を舞台とした明るい雰囲気のブロックです。また、バックボーンとなるストーリーを作り、そこに登場するレジェンドや場面などをカード化するというこんにちの手法がはじめて採用されたエキスパンションでもあります。

●ブロック特有のルール
●ブロックの特徴
●有名なカード

●ブロック特有のルール

 Mirageブロックに共通する特殊なルールは、以下の通りです。

・phasing, phase out, phase in(フェイジング・フェイズアウト・フェイズイン)

 phase outは、パーマネントを一時的にゲームの外に退避させる効果です。
 phase out
したパーマネントは普通に”場を離れた”ものとして扱います(したがって、トークンがphase outした場合は消滅しますし、場を離れたときの能力も誘発します)が、一般的に場を離れた場合と違い、
場を離れる前のすべての情報を保存します(たとえば、上に乗っているカウンターなどです)。また、エンチャントされている個別エンチャントがあれば、それも一緒にphase outします。

 phase inは、phase outしたカードを場に戻す効果です。アンタップステップ、パーマネントがアンタップする前に、phase outしているカードのうちそのプレイヤーがコントロールしているものすべてをphase inします。phase in”場に出たとき”の能力を誘発しません

 phasingは、phase outを強制的に起こさせる能力です。アンタップステップ、パーマネントがアンタップする前――つまり、phase outしているカードがphase inするのと同じタイミングで、そのプレイヤーがコントロールするPhasingを持つパーマネントはすべてphase outします。結果的に、phasingを持つパーマネントは2ターンに1ターンしか場に存在しないことになります(なので、通常のコストに比して高い能力を持っているのが常です。4マナ4/4飛行とか)。

 phasingは一般的に言ってデメリットですが、任意のタイミングでphase outが可能なカードは対戦相手の干渉を問答無用で回避することが可能であり、使い方次第では非常に強力かつ面白い能力と言えます。

・Flanking(側面攻撃)

 flankingは、flyingやtrampleなどと同じく、戦闘に関係するキーワード能力です。
 flankingを持つ攻撃クリーチャーをflankingを持たないクリーチャーがブロックした場合、ブロッククリーチャーはターン終了時まで−1/−1の修正を受けます。これはブロッククリーチャー指定フェイズに誘発する誘発型能力です。
 flankingは対象をとっておらず、ダメージでもないため、タフネス1のプロテクション持ちや再生クリーチャーでのいわゆる”安全ブロック”を出し抜くことができます。
 また、flankingは累積します。エンチャントなどでflankingを持つクリーチャーにさらにflankingを賦与することができ、このクリーチャーをflanking無しのクリーチャーでブロックした場合は−2/−2の修正を受けます。

・Cumulative Upkeep(累加アップキープ)

 これはIce Ageでも登場したルールです。
 いくつかのカード(パーマネントです)はCumulative Upkeep:(upkeepコスト)というテキストを持っています。これはアップキープ・コストの一種であり、アップキープの開始時にスタックに乗り、支払わなければそのパーマネントはsacrificeされます。

 ”累加”という名前の通り、Cumulative Upkeepは支払うたびに増えていきます。1度目の支払いではupkeepコストをそのまま支払えばいいのですが、2度目は2倍、3度目は3倍支払わなければなりません。


●ブロックの特徴

・多色化の推進
 MirageVisionsには多数の多色カードが存在します。The Darkに1枚だけ登場して以来、久しぶりの敵対色カードも登場しました。さらに、VisionsUndiscovered Paradise/知られざる楽園が、WeatherlightGemstone Mine/宝石鉱山が登場すると、それまでは考えられなかった4色や5色のデッキが登場しました。

・CIP能力クリーチャーの充実
 Visionsで登場したNekrataal/ネクラタルMan-o'-War/大クラゲUktabi Orangutan/ウークタビー・オランウータンは、場に出たときの誘発型能力が確実で強力であったため、高評価を得ました。自分の戦力を増やしつつ相手のパーマネントを対処できるこれらのカードは、アドバンテージの概念を大きく知らしめたと言っていいでしょう。

・墓地の活用
 それまで墓地にあるカードと言えば、リアニメイトデッキくらいしか意味を持ちませんでしたが、Weatherlightによってようやく、”墓地もまた活用できるリソースである”という概念が誕生しました。Weatherlightには、Necratog/ネクロエイトグのような、墓地からカードをリムーヴすることで高い効果を生み出すカードが多数収録されています。


●有名なカード

○Enlightened Tutor/悟りの教示者(MI)
 (W) インスタント
 あなたのライブラリから、エンチャント・カードかアーティファクト・カード1枚を探して、それをすべてのプレイヤーに見せる。あなたのライブラリを切り直し、一番上にそのカードを置く。
○Mystical Tutor/神秘の教示者(MI)
 (U) インスタント
 あなたのライブラリから、ソーサリー・カードかインスタント・カード1枚を探して、それをすべてのプレイヤーに見せる。あなたのライブラリを切り直し、一番上にそのカードを置く。
○Vampiric Tutor/吸血の教示者(VI)
 (B) インスタント
 あなたのライブラリから、好きなカード1枚を探す。あなたのライブラリを切り直し、その一番上にそのカードを置く。2点のライフを失う。

・いわゆるTutorシリーズ。コストが軽く、インスタントであり、探し出せるカードの種類も非常に広いため、コンボデッキはもちろん速攻からコントロールまで広範囲なデッキに投入されます。緑のやつを忘れている、というご指摘を頂きましたが、忘れているわけではなく書かなかっただけです。理由はおわかりいただけると思います(笑)。

 

○Hammer of Bogardan/ボガーダンの鎚(MI)
 (1)(R)(R) ソーサリー
 クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とし、Hammer of Bogardanはそれに3点のダメージを与える。
 (2)(R)(R)(R):Hammer of Bogardanをあなたの墓地から、あなたの手札に戻す。この能力は、あなたのアップキープの間にしかプレイできない。

・登場するや否や大絶賛を浴びたリサイクル火力。回収コストはきわめて重いものの、呪文コストの方は3マナで3点と、あまり苦になりません。赤バーンの息切れを防止する最後の1枚として、またこの呪文だけを勝ち筋としたカウンターデッキ『カウンターハンマー』の核として、広く愛されました。このころはまだメインから投入できる墓地リムーヴ手段がなかったのも、このカードの流行に一役買っていたはずです。このカードの存在により、相対的にDissipate/雲散霧消(MI)の価値が高まったりもしました。

 

○Quirion Ranger/クイーリオン・レンジャー(VI)
 (G) クリーチャー−Elf 1/1
 あなたのコントロールする森1つをそのオーナーの手札に戻す:対象のクリーチャー1体をアンタップする。この能力は1ターンに1回しかプレイできない。

Visionsのコンセプトのひとつに、”パーマネントを手札に戻すことをコストとする”というものがあります。手札に戻すことは場合によってはデメリットではなくメリットに転ずることもあるのですが、その好例が”機能性の塊”と呼ばれたこのエルフです。Maro/マロー(MI)を肥らせたり、相手の土地破壊をかわしたり、Birds of Paradise/極楽鳥(基本版)と森1枚からArmageddon/ハルマゲドン(基本版)を叩き込んだりと、大活躍でした。

 

○Fireblast/火炎破(VI)
 (4)(R)(R) インスタント
 あなたは、Fireblastのマナコストを支払うかわりに、山を2つ生け贄に捧げてもよい。
 クリーチャー1体かプレイヤー1体を対象とし、Fireblastはそれに4点のダメージを与える。

・赤単バーンの瞬発力を爆発的に高めた脅威の火力呪文。実質的に0マナから4点のダメージが飛んでくるため、赤相手ではライフ7がすでに即死圏内と呼ばれるようになりました。

 

○Empyrial Armor/浄火の鎧(WL)
 (1)(W)(W) エンチャント(クリーチャー)
 エンチャントされているクリーチャーは+X/+Xの修正を受ける。Xはあなたの手札にあるカードの総数に等しい。

Rancor/怨恨(UL)が登場するまでの長い間、”史上唯一の「壊れた」クリーチャーエンチャント”と呼ばれていたカードです。白には軽量で飛行やプロテクションを持った優秀なウィニークリーチャーが多数存在しており、それらがこのエンチャント1枚で凶悪なフィニッシャーに変わってしまうのです。

 

○Gaea's Blessing/ガイアの祝福(WL)
 (1)(G) ソーサリー
 プレイヤー1人と、そのプレイヤーの墓地にある3枚までのカードを対象とする。そのプレイヤーは、そのカードを加えたうえで、自分のライブラリーを切り直す。
 カードを1枚引く。
 Geae's Blessingがあなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれた場合、あなたの墓地にあるすべてのカードを加えたうえで、あなたのライブラリーを切り直す。

・M:tG史上最良のライブラリ補修呪文です。普通にプレイした場合もカードを引けるため、安心してデッキに入れることができます。複数デッキに入れておけば、有用なカードだけを繰り返しライブラリに復帰させることができます。
 そして、特筆すべきはその副次効果。おそらくは相手のMillstone/石臼(AQ)によるライブラリ破壊を防ぐというコンセプトでデザインされた能力なのでしょうが、Oath of Druid/ドルイドの誓い(EX)などとのコンボは強力無比です。珍しいところでは、Ancestral Memories/祖先の記憶(MI)やFact or Fiction/嘘か真か(IN)との組み合わせもあります。これはDream Halls/ドリーム・ホール(SH)デッキなどで見られるコンボです(まあ、2CHDでは禁止カードなのですが……)。

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