Mirrodin Block

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 Mirrodinは、これまで登場してきたドミニアやファイレクシアといった世界での物語が終結した後の新しい舞台ミラディンでの物語を描いたセットです。金属的な大地に五つの月が巡る機械文明の惑星、ミラディンでの戦いを描いています。その最初のカードセットであるMirrodinは、Urza's Saga以上にアーティファクトを重視したデザインになっており、実にセットの半分のカードがアーティファクトという思い切った構成になっています。


●ブロック特有のルール
●ブロックの特徴
●有名なカード

 

●ブロック特有のルール

 Mirrodinブロックに共通する特殊なルールは、以下の通りです。他のブロックと比べても特に能力が多様かつ強力であることがおわかりいただけると思います。

・Equip(装備)

 Mirrodinではアーティファクトの新しいサブタイプが追加されました。それがEquipment(装備品)です。
 Equipmentは、共通してEquipという起動型能力を有しており、Equip (equipコスト)という書式で表されます。
 equipコストを支払って起動すると(タップは必要ありません)、対象の、自分がコントロールするクリーチャー1体が、そのアーティファクトをEquipした状態になります。エンチャント(クリーチャー)と非常によく似た状態であると考えてください。Equipしたクリーチャーがどうなるかは、Equipmentのテキストに書いてあります。

 ただし、Equipソーサリータイミングでしか起動できません(これもまた、クリーチャーエンチャントに近いと言えるでしょう)。注意してください。

 Equipは起動し直すことによって何度でも「付け替える」ことができます。また、ここが最もクリーチャーエンチャントと違う美点ですが、Equipしているクリーチャーが場を離れても、Equipmentにはなんの影響もありません。単に、どのクリーチャーもEquipしていない状態に戻るだけです。

・Affinity(親和)

 Affinityは、呪文のコストを爆発的に引き下げる能力です。
 Affinity for (パーマネントタイプ)の書式で表されます。
 Affinityを持つ呪文のコストは、あなたがコントロールしている(パーマネントタイプ)に該当するパーマネント1つにつき不特定マナ1マナ分軽減されます。

 たとえば、Myr Enforcer/マイアの処罰者(MRD)はAffinity for artifactsを持った7マナのアーティファクトクリーチャーです。あなたが3つアーティファクトをコントロールしている場合、4マナでプレイできるわけです。7つ以上のアーティファクトをコントロールしている場合、なんと0マナでプレイできます。

・Entwine(双呪)

 Entwineは、追加コストによって呪文の効果を増幅させる能力です。
 Entwine (entwineコスト)という書式で表されます。
 Entwineを持つ呪文は必ず、プレイするときに複数のモードから1つを選択するタイプのソーサリーもしくはインスタントです。たとえば、Dream's Grip/夢の掌握(MRD)は、「以下の2つから1つを選ぶ。「パーマネント1つを対象とし、それをタップする。」「パーマネント1つを対象とし、それをアンタップする。」という呪文であり、Entwine (1)を持っています(Entwineを除けば、基本セットのTwiddle/ぐるぐると同じですね)。
 プレイする際にentwineコストを追加で支払うことにより、この複数のモードの効果をすべて得ることができます。Dream's Grip/夢の掌握(MD)なら、1マナ余計に払ってプレイすることによって、対象のパーマネントをタップし、さらに別の対象のパーマネントをアンタップできるのです。

 なお、Entwineで呪文をプレイした場合、その効果はテキストに書かれている順番通りに解決されます。上記の例でしたら、タップの効果のあと、アンタップの効果が解決されるのです。

・Imprint(刻印)

 Imprintは、パーマネントが持つ能力です。
 Imprint――という書式の後に、具体的にどうImprintするのかが書かれています。誘発型能力である場合と、起動型能力である場合があります。
 Imprint
能力が解決された場合、なんらかのカード(手札や、墓地にあるカードや、場に出ているパーマネントなど、様々です)をゲームから取り除きます。こうして取り除かれたカードは、そのパーマネントにImprintされます。

 Imprintされたカードがそのパーマネントにどう影響するのかもテキストに書いてあります。たとえば、Soul Foundry/魂の鋳造所(MRD)は、場に出たときに手札のクリーチャーカード1枚をゲームから取り除き、Imprintします。その後、マナを支払ってタップし起動すると、Imprintされたクリーチャーのコピーであるトークンが出てくるという強烈なカードなのです。

・Modular(接合)

 Modularは、Darksteelで登場したいくつかのアーティファクトが持つ能力です。Modular Xの書式で表されます。
 この能力は二つの意味を持っています。まず、Modularを持つクリーチャーは、Xの数だけの+1/+1カウンターを持って場に出ます。つぎに、Modularを持つクリーチャーが場から墓地に置かれた場合、他のアーティファクト・クリーチャーを対象として、持っていた+1/+1カウンターと同じ数の+1/+1カウンターを置くことができます。
 Modular持ちのクリーチャーはたとえ破壊されても味方を増強させることで戦力を維持できるのです。

・Indestructible(破壊されない)

 Indestructibleは、キーワード能力というわけではありませんが、Darksteelではじめて登場した概念です。Indestructibleと書かれたパーマネントは文字通り破壊されません。破壊の効果が適用されてもそれを無視します。現在のテキストではWrath of God/神の怒り(基本版)も破壊効果ですので、ほとんどの除去手段を受け付けないことになります。

・Scry(占術)

 Scryは、Fifth Dawnで登場したいくつかのソーサリー・インスタントが持つ能力です。Scry Xの書式で表されます。
 Scryを持つ呪文が解決されると、その呪文の効果の最後に、呪文のコントローラーは自分のライブラリの上からX枚のカードを見て、それをライブラリの一番上か底に好きなように戻すことができます。すべて底に送ってもかまいませんし、一番上と底に振り分けてもかまいません。
 キャントリップとは違って手札が増えるわけではないのですが、細かいライブラリ操作はデッキの動きを円滑にします。キャントリップ呪文には重コスト低効果のカードがありがちですが、Scryは気兼ねなくデッキに入れられるレベルのカードが多いようです。

・Sunburst(烈日)

 Sunburstは、Fifth Dawnで登場したいくつかのアーティファクトが持つ能力です。Sunburstを持つアーティファクトが場に出る際に、そのアーティファクト呪文のために支払った色マナ一種類につき一個のカウンター(そのアーティファクトがクリーチャーである場合は+1/+1カウンター、クリーチャーではない場合はchargeカウンター)がそのアーティファクトに乗ります。

 アーティファクト呪文でありながら、様々な色のマナを使えば使うほど強くなるのがSunburstを持つアーティファクトです。たとえばEtched Oracle/刻まれた巫女(5DN)はSunburstを持つ4マナのアーティファクト・クリーチャーです。これをプレイするために(W)(B)(G)(1)とマナを支払った場合、3つの+1/+1カウンターが乗った状態で場に出るわけです。

 


●ブロックの特徴

・アーティファクト時代の再来
 前評判に違わず――否、前評判のさらに斜め上を行く強烈さで、アーティファクト偏重の時代が再来しました。なにしろセットの半分がアーティファクトであり、環境を揺るがすような多くの強力カードもそのほとんどはアーティファクトだったのです。リミテッドでもこの環境の激変は大きく、Equipmentという便利なクリーチャー強化手段、アーティファクトクリーチャーの横行ともあいまって、アーティファクト破壊が最重要というこれまでにない不思議な環境を作りだしています。

・親和最強
 Mirrodinのみの時代は、やや将来性を感じさせるコンセプトデッキのひとつ――という位置づけだった親和デッキは、Darksteelを得て暴力的な速度とドロー能力を有し、環境最強にのぼりつめました。その影響力は大きく、エクステンディドでのプレミアイベント優勝も成し遂げ、ヴィンテージですら互角に戦えるほどのポテンシャルを発揮しました。当然ながらスタンダード環境では親和に偏ったデッキ構築の偏向が起こり、最終的にそのデッキの核となる8枚ものカードが禁止指定を受けるという措置をもって親和デッキは息の根を止められます。

 


●有名なカード

○Ancient Den/古えの居住地(MRD)
 アーティファクト・土地
 (T):あなたのマナ・プールに(W)を加える。
○Seat of the Synod/教議会の座席(MRD)
 アーティファクト・土地
 (T):あなたのマナ・プールに(U)を加える。
○Vault of Whispers/囁きの大霊堂(MRD)
 アーティファクト・土地
 (T):あなたのマナ・プールに(B)を加える。
○Great Furnace/大焼炉(MRD)
 アーティファクト・土地
 (T):あなたのマナ・プールに(R)を加える。
○Tree of Tales/伝承の樹(MRD)
 アーティファクト・土地
 (T):あなたのマナ・プールに(G)を加える。

Mirrodinの核となる五種のアーティファクト土地です。アーティファクトを使い倒すというブロックのコンセプトと非常によく噛みあったカードでしたが、Affinityとの噛みあい方は少々やりすぎた、というのが後のデザイナーチームの見解のようです。Affinity for artifactsを持つカードにとっては土地1枚で2マナ分ですから、環境が高速化したのもうなずけます。2005年3月の大粛正によって五種とも禁止されてしまいました。

 

○Isochron Scepter/等時の王笏(MRD)
 (2) アーティファクト
 Imprint ― 等時の王笏が場に出たとき、あなたの手札にある点数でみたマナ・コストが2以下のインスタント・カード1枚をゲームから取り除いてもよい。(取り除かれたカードは、このアーティファクトにImprintされる。)
 (2), (T):あなたはImprintされたインスタント・カードをコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。

・Sideboard Onlineのプレヴュー記事によって、最初に公開されたMirrodinのカードであるこのアーティファクトは、登場するや否や大激震をもたらしました。現在でも、Mirrodinで最もインパクトを持つカードだと言っていいでしょう。なにせ、2マナ以下のインスタント限定とはいえ、呪文がいくらでもプレイできるのです。そしてまた、そのコストの軽さも特筆ものです。スタンダード環境では大したこともないと当初言われていましたが、単純に火力呪文やBoomerang/ブーメラン(LE)を込められるだけでその破壊力は相当のものです。しかし真におそるべきはやはり、Couterspell/対抗呪文(基本版)や2マナ以下の優良ドロー呪文、そしてOrim's Chant/オアリムの詠唱(PS)を有するエクステンディド以上の環境です。禁止になってもなんの不思議もないパワーカードと言えるでしょう。

 

○Oblivion Stone/忘却石(MRD)
 (3) アーティファクト
 (4), (T):パーマネント1つを対象とし、その上にfateカウンターを1個置く。
 (5), (T), Oblivion Stoneを生け贄に捧げる:fateカウンターが置かれていない、土地でないパーマネントをすべて破壊し、その後、すべてのパーマネントからすべてのfateカウンターを取り除く。

・この既視感――そう、ついにあのNevinyrral's Disk/ネビニラルの円盤(基本版)が帰ってきたのです。問答無用の汎用除去が復活したのです。fateカウンターを置く能力はあくまでおまけであり、使われている場面はほとんど見たことがありません。偉大なる先達と比べた場合、Nevinyrral's Disk/ネビニラルの円盤(基本版)より1マナ軽く、またアンタップ状態で出てくるのは嬉しいところです。起動コストは甚大ですが、やはりその影響はすさまじく、今後あらゆるタイプのコントロールデッキで活躍する1枚でしょう。

 

○Chrome Mox/金属モックス(MRD)
 (0) アーティファクト
 Imprint ― Chrome Moxが場に出たとき、あなたは手札にあるアーティファクトでも土地でもないカードを1枚をゲームから取り除いてもよい。(取り除かれたカードは、このアーティファクトにImprintされる。)
 (T):あなたのマナ・プールに、Imprintされているカードの色のうちいずれかの色1色のマナ1点を加える。

・次はいにしえのMoxの再来です。ヴィンテージではないMoxというとMox Diamond/モックス・ダイアモンド(SH)が思い出されますが、こちらはまったく性質を異にするカードです。どちらもマナを加速するかわりに手札1枚を要求する点では同じですが、Chrome Moxは土地以外のカードを要求するため、デッキのマナバランスをそのままMoxに置き換えることができるのです。また、多色カードを推進する効果もあったMox Diamond/モックス・ダイアモンド(SH)とは違い、こちらはやはり単色や2色のデッキ専用といったところでしょう。

 

○Mindslaver/精神隷属器(MRD)
 (6) 伝説のアーティファクト
 (4), (T), Mindslaverを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーの次のターンのコントロールを得る。(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるカードをすべて見て、そのプレイヤーのすべての決定を行う。そのプレイヤーはマナ・バーンでライフを失わない。)

・プレイヤーのコントロールを得るという仰天のアーティファクト。Word of Command(基本版)のリファイン版とも言えますが、ターンをまるごとコントロールすることによって、Word of Command(基本版)の様々なルール的混乱を回避したと言えるでしょう。コストは起動も含めて合計10マナとさすがに重いですが、決まったときの効果は笑えるほどです。

 

○Solemn Simulacrum/真面目な身代わり(MRD)
 (4) アーティファクト・クリーチャー 2/2
 Solemn Simulacrumが場に出たとき、あなたは自分のライブラリーから基本地形カードを1枚探し、それをタップ状態で場に出してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
 Solemn Simulacrumが場から墓地に置かれたとき、あなたはカードを1枚引いてもよい。

・Jens Thoren氏のインヴィテーショナル・カード。氏の提出した案は、能力はほぼ同じながら青緑でしたが、Mirrodinの特色に沿ってアーティファクトクリーチャーに変更された結果、非常に使いでのあるカードに生まれ変わりました。まさに全身がアドヴァンテージの塊であり、カウンターのないコントロールデッキが主流となる今後のスタンダード環境では重要な1枚となるでしょう。

 

○Goblin Charbelcher/ゴブリンの放火砲(MRD)
 (4) アーティファクト
 (3), (T):あなたのライブラリーの一番上のカードを、土地カードが出るまで公開する。クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とし、ゴブリンの放火砲はこの方法で公開された土地ではないカードの数に等しい値のダメージをそれに与える。もし公開されたカードが山である場合、ゴブリンの放火砲は代わりに2倍のダメージを与える。公開されたカードを、好きな順番であなたのライブラリーの一番下に置く。

・瞬殺好きをニヤリとさせる派手なカードです。スタンダードでもエクステンディドでも、ライブラリの土地をすべて引き抜いた後に起動して20点以上のダメージを叩き込むデッキが活躍を見せました。ヴィンテージに至っては、デッキに最初から土地が2枚しか入っていない瞬殺デッキも考案されたのです。

 

○Platinum Angel/白金の天使(MRD)
 (7) アーティファクト・クリーチャー ― Angel 4/4
 Flying
 あなたはゲームに敗北することはなく、あなたの対戦相手はゲームに勝利することはない。

・さらりとものすごいことが書いてあるクリーチャーです。これまでにもプレイヤーを負けないようにするカードはLichをその嚆矢としていくつもデザインされましたが、ここまで完璧で、またデメリットも皆無であるカードは空前でしょう。その分7マナと重く、また最も除去されやすいアーティファクト・クリーチャーであるわけですが……。様々な手段でプレイヤーが秒殺されるヴィンテージの世界でも、よく見かける最終防衛兵器です。

 

○Tooth and Nail/歯と爪(MRD)
 (5)(G)(G) ソーサリー
 以下の2つから1つを選ぶ。
 「あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す」
 「あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで場に出す」
 Entwine (2)

・衝撃のニュータイプデッキ、ウルザトロンや12ポストの核となる呪文です。大量のマナからEntwineで打ち出されたこの呪文は、デッキの中から強烈な重コストクリーチャー2体を無造作に場に引きずり出します。Mirrodinで豊富に登場した土地サーチ呪文とも相まって、4ターン目5ターン目に7/10だの11/11だのといった巨大クリーチャーが登場し一方的にゲームセットとなる場面も多く見られました。

 

○Skullclamp/頭蓋骨絞め(DST)
 (1) アーティファクト ― Equipment
 装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
 装備しているクリーチャーが墓地に置かれたとき、カードを2枚引く。
 Equip (1)

・Darksteel発売直前にカードリストがネットに出回り、このカードの存在が明らかになったとき、あるトッププレイヤーの一人がこう予言しました。
「これからのスタンダード環境は二つのデッキしか生き残れないだろう。このSkullclamp/頭蓋骨締めを入れたデッキか、あるいはDamping Matrix/減衰のマトリックス(MRD)を入れたデッキだ」
Damping Matrix/減衰のマトリックス(MD)は強力なアンチ装備品カードです)
 予言は最悪の方向で外れました。Skullclamp/頭蓋骨締めを入れたデッキしか生き残らなかったのです。低マナでクリーチャーを2ドローに変換するこの最凶装備品はほぼあらゆるデッキにフル投入され、Urza's Legacy以降守られてきたスタンダード環境の平和を破壊し、ついに五年ぶりのスタンダード禁止指定を受けたのです。2005年3月現在、このカードが使用できる認定構築フォーマットは、なんとヴィンテージだけです。

 

○Arcbound Ravager/電結の荒廃者(DST)
 (2) アーティファクト・クリーチャー 0/0
 アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:〜の上に+1/+1カウンターを1個置く。
 Modular 1

Darksteelで登場し、親和デッキを一躍世界のトップに押し上げた凶悪なクリーチャーです。デッキのほとんどがアーティファクトで構成された親和デッキにおいては自在に増強可能であり、たとえ除去されても味方を暴力的なサイズに膨れ上がらせることが可能です。さらにはDisciple of the Vault/大霊堂の信奉者(MD)とのシナジーによって出すだけで人を殺せる手段ともなり、最終的に禁止指定を受けました。

 

○Darksteel Colossus/ダークスティールの巨像(DST)
 (11) アーティファクト・クリーチャー 11/11
 Trample
 〜は破壊されない。
 〜がいずれの領域からでも墓地に置かれる場合、代わりに〜を公開し、それをそのオーナーのライブラリーに加えた上で切り直す。

・鼻血が出そうなほどに巨大なクリーチャーです。2回殴るだけで人が死ぬサイズにくわえて、トランプル、そして破壊されない、と至れり尽くせり。絶対にリアニメイトできないように作られてはいますが、それでもイレギュラーな手段で場に出すことは可能であり、一旦出てしまえば2ターン後にゲームが終わります。これまでデザインされた、普通にプレイすることをハナから想定していないような超コスト巨大クリーチャーの中でも、決定版と呼べる1体でしょう。

 

○Death Cloud/死の雲(DST)
 (X)(B)(B)(B) ソーサリー
 各プレイヤーはX点のライフを失う。その後、各プレイヤーはカードをX枚捨てる。その後、各プレイヤーはクリーチャーをX体生け贄に捧げる。その後、各プレイヤーは土地をX個生け贄に捧げる。

・そのコストと効果からいにしえのPox/悪疫(IA)を彷彿させるカードですが、序盤に叩き込んで相手のすべてのリソースをずたずたにするPox/悪疫(IA)に対して、こちらはお互いに土地が大量に並んだ後半に打ち込んで状況を一気に逆転させるカードです。この環境では数少ない土地根絶呪文でもあり、様々なデスクラウドデッキが考案されました。土地を大量に並べられる緑と相性がいいようです。

 

○Sundering Titan/隔離するタイタン(DST)
 (8) アーティファクト・クリーチャー 7/10
 〜が場に出たとき、基本地形タイプ1種につきそのタイプの土地を1つ選ぶ。その後、それらの土地を破壊する。
 〜が場を離れたとき、基本地形タイプ1種につきそのタイプの土地を1つ選ぶ。その後、それらの土地を破壊する。

・非常にわかりづらい能力ですが、要するに、場に出たときと場を離れたときに、平地と島と沼と山と森を1枚ずつ破壊するクリーチャーです。もちろんどれを破壊するかはコントローラーが選ぶことができます。基本地形をずらずらと並べるスタンダード環境では、このクリーチャーだけで相手の土地を一方的に4枚6枚と破壊することができるため、ウルザトロンなどでは最も警戒すべきクリーチャーといえるでしょう。またデュアルランドが当たり前のヴィンテージではさらに強烈で、TnTの主役の1枚となっています。

 

○Sword of Fire and Ice/火と氷の剣(DST)
 (3) アーティファクト ― 装備品
 装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともに、プロテクション(赤)とプロテクション(青)を持つ。
 装備しているクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。〜はそれに2点のダメージを与える。あなたはカードを1枚引く。
 Equip (2)

・非常に健全な能力ですが、おもに緑のクリーチャーデッキの打撃力を底上げし容易にドロー能力を与える最優秀装備品として、スタンダードでもエクステンディドでも大活躍しています。これ一枚で戦況が決まってしまう場合もあり、とくにBirds of Paradise/極楽鳥(基本版)が装備して殴るという奇天烈な場面はよく見かけますが、ダメージを受ける側としては笑えません。
 似た能力を持つSword of Light and Shadow/光と影の剣(DS)も強力なのですが、素直にドローできないために、こちらに比べるとあまり使われないようです。

 

○Trinisphere/三なる宝球(DST)
 (3) アーティファクト
 〜がアンタップ状態である限り、それをプレイするためのコストが3マナ未満である呪文はそれぞれ、それをプレイするためのコストが3マナになる。(コストの追加のマナは好きな色のマナまたは無色マナで支払ってよい。例えば、プレイするためのコストが(1)(黒)である呪文は、代わりにプレイするために(2)(黒)を支払う)

・例外なくすべての呪文のコストの最低ラインを3マナに押し上げるという、一風変わったアーティファクトです。スタンダードではほぼ無視されていましたが、Moxをはじめとする低マナの強力な呪文がそろったヴィンテージにおいての影響力ははかりしれず、これ1枚でたいていのコンボデッキは沈黙しました。とくに解禁されたMishra's Workshop(AQ)との相性の良さはあまりに先手の有利さを拡大するものと判断され、最終的に2005年3月にヴィンテージでの制限指定を受けます。

 

○Eternal Witness/永遠の証人(5DN)
 (1)(G)(G) クリーチャー ― Human Shaman
 〜が場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。

Fifth Dawnトップレア(アンコモンですが)にして環境最強カードと称讃されたクリーチャーです。ヴィンテージ制限カードのRegrowthが1マナ重くなっただけで2/1クリーチャーに。MD-CHK環境の緑の覇権を支えた立て役者の一人です。

 

○Condescend/卑下(5DN)
 (X)(U) インスタント
 呪文1つを対象とし、それをそのコントローラーが(X)を支払わない限り、打ち消す。
 Scry 2

・数多いPower Sink系カウンターの中でもかなり使いでのある呪文です。Scryを持つ呪文としては最もよく使われている1枚でしょう。コストの青マナがひとつであるため、緑系コントロールがタッチして使うことも多いようです。重たい呪文の多い環境ともマッチしていると言えます。

 

○Reversal of Fortune/運命の逆転(5DN)
 (4)(R)(R) ソーサリー
 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたは、その中からインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚をコピーしてもよい。そうした場合、あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。

・解説不要でしょう。画像をご覧ください。
 M:tG情報サイトの雄、Wisdom Guildの閲覧ランキングに永劫君臨するこのカードは、デュエルに倦んだ我々に、忘れてはいけない少年の心を思い出させてくれます。
   _  ∩
 ( ゚∀゚)彡
  ⊂彡

 

○Vedalken Shackles/ヴィダルケンの枷(5DN)
 (3) アーティファクト
 あなたは、あなたのアンタップ・ステップの間に〜をアンタップしないことを選んでもよい。
 (2),(T):あなたがコントロールする島の数以下のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。〜がタップ状態である限り、そのクリーチャーのコントロールを得る。

・長らく冷遇されていた青のカウンターデッキの地位を爆発的に向上させたコントロール奪取装置です。呪文コスト、起動マナともにこれまでのControl Magic系と比べてもかなり軽く、何度でも奪えるためにボード支配能力は抜群です。神河物語でさらに推進された高コスト強力クリーチャー連打の時代にもうまく噛みあったといえるでしょう。

 

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